午前9時40分。都内私鉄某駅前デニーズにて菌妻ことマダムSと待ち合わせ。
あまり他のお客さんもいない空いている店内で繰り広げられる会話は、チアノダandマヤマス(その比率は推して知るべし・・・)。
「こんな朝早くから、何話してるんだろうねえ、私たち」
と自嘲気味に笑ってはみるものの、チアノダ祭り全開、マヤマスから絶賛目そらし中のわれわれには、何の意味もなさない反省だったりする。
持参した「のだめ」Lesson89と90のコピーをマダムがご覧になっている間、マダムが現在執筆中の作品を先に読ませてもらう。
これほど変態の森に深く深くはまっている彼女なのに、ちゃんと速水さんが速水さんらしく書けていて、尊敬。
私がこの間書いた短編の速水さんは、全然速水さんじゃなかった。
(それを説明したら、案の定、マダムからも「それ、千秋だよ~~~」と言われた)
しかし、本来ならさらっと通り過ぎるに違いない言葉にいきなりつかまってしまって大爆笑。
「そこ、絶対に気付いてくれると思った」
マダムは意識して千秋ゆかりのその言葉を使ったらしい。やはりマダムは変態の森の仲間だった。ちょっと安心。
もちろん、マヤマスというか、「ガラスの仮面」についても真剣な話をしましたよ。
改めて、原稿と向き合おう、という気持ちになりました。
「来週までに、ちゃんと書いちゃおうかなあ」
とのたまうマダムには
「15巻出るまでに書いたほうがいいよ」
と一応、アドバイスなどしてみる。
他人の心配よりオノレの心配だろうに。サッカー始まって、宝塚見に大阪遠征して、15巻が出て、連載の続き(Lesson92)が出て・・・連載は月に2回来るし(これが「ガラカメ」との最大の違いだ!!)、サッカーは1ヶ月続くし、ああ~~~~~~~っっっ!!!
コーヒーをお替りしながら話し続けていたところで、マダムがランチを追加オーダー。
冷製パスタなんだけど、生ハムとなんとかのナントカカントカ・・・思わず
「うわ、呪文料理だ!!」
と口走るのだめすとふたり。
Lesson90の「じゅうでん」のシーンにツッコミもいれてみました。
「千秋センパイ、のだめが納豆食べたから『じゅうでん』を拒否してるけど、別にただ抱き合うだけだったら口の中が納豆くさいといか関係ないよね・・・千秋的には、『じゅうでん』はもうキスが大前提?」
それも部屋の外の廊下で。
ターニャが「うっとおしいわね」と言うのもわかる気がする・・・ホント、千秋センパイ、変わったわ(笑)真澄ちゃん(≠速水さん)が見たら何と言うかしら。
その後、私は親戚宅へ行く用があったので、12時半頃お開き。
そろそろ行きますか、というところで、思わず
「それにしても、千秋センパイ、カッコよすぎ」
とつぶやいた私に、マダムが大喜びしてくれまして。
「ですよね!?」
と。本日の結論、以上。
・・・とこの先はちょっとマジメな話。
今日、マダムとしみじみと語り合ったこと。
純粋なROM、ただの一読者として「のだめ」サイトの小説を読んでいると、ひたすらラブラブでシアワセそうなふたりの姿をたくさん読めて、読んでいる自分も本当に嬉しくなった。
原作がコミカルな部分が多いせいか、ファンの二次創作も、一部の超大作を除けば、ほとんどが会話主体、一人称語り主体の、言ってみればマンガの吹き出し部分だけを並べただけのような作品が多くて、「小説」としての完成度とか、文章の練り上げ具合とか、はっきり言えば「ガラカメ」サイトの作品の方がハイレベルだとは思う。
でも、読んでいて幸せだった。会話文の間から絵が浮かぶような感じがした。楽しかった。
「幸せなふたりが見たい」
読む側のそんな根源的な欲求を満たすのは、技術的なものとはまた別のところにあるものなのかもしれない。
それがオリジナル作品と二次創作作品の大きな相違点なのかな、と。
それから、「のだめ」サイトさんの超大作で、ふたりが音楽を大切にするがゆえに別れてしまって、紆余曲折を経て、また音楽ゆえに再びふたりで歩み出す・・・というお話があり(あらすじをかなり単純化してますが、紆余曲折の部分とか、もう胸が痛くて、サブタイトル見て、最後はきっとハッピーエンドなんだ、とわかっていても、心ごと体ごと異世界に飛ばされるというか、もうしばらく本当に心ここにあらず状態になってしまうくらいのインパクトでした)、その作品が、ふたりの絆の深さをしっかりと音楽を絡めて書いていることについて、のだめと千秋のつながりを書く以上、その根底には「音楽」があり、その部分をどれだけ書き込めるかがポイントだよね、と。
で、翻ってわれらがマヤマス。
やはりこのふたりにも「紅天女」とか演劇とか、ふたりのかかわりの根底に流れるものがあって、ただラブラブハッピーエンド、というのも楽しいけれど、やはり「演劇」というものにきちんと言及した作品にするべきなんじゃないか、とか、いろいろ迷うよね・・・なんてことを話していました。
「ガラカメ」だと、他の方の作品を拝見しても、ついついどこかで「私ならどう書くだろう」とか「書き手」としての目線を忘れられないのに、「のだめ」は純粋に一読者として没頭できて楽しかったねえ、なんてところでもマダムとは意見の一致を見て、お互いの好きな作品とかオススメサイトさまとかを紹介しあいました。
マダムには先ほど、私のブックマーク先の一覧をメールしたので、多分、今夜もまた変態の森をさすらうことでしょう。
私、デスか?
今、マダム宅から帰って来た原作本を読み返してマス。
でも、夕飯の支度しながら、ちょっとネタが堕ちてきたので(どうもトイレとかキッチンとか洗面所とか、水回りにいるときにネタが降臨してくることが多いです、私の場合)、それをどういうふうにストーリーに組み込むか、プロットいじってみるつもり。あ、「ガラカメ」ですよ。
原稿書かないと、本が出ない~~~(^^;;