また「のだめ」かよっ!
ハイ、まだ語りたいらしいです、私。
今日は昔読んだ本について、少しお話してみようかと。
千秋を見ていると、今は「世界のオザワ」と称えられる小澤征爾さんを思い出します。
小澤さんが若い頃の自分を書いた「僕の音楽武者修行」(新潮文庫)を読むと、改めてそう思います。
フランスに渡って、指揮者コンクールで優勝したことを足がかりに、名だたる巨匠のもとで修行をしながら、チャンスを生かして世に出て行って・・・。
日本にいた頃の練習仲間だった故・山本直純氏(指揮者・作曲家)との関係は、ちょっと峰龍太郎を思い出させて・・・。
師匠であるシャルル・ミュンシュについて、小澤さんは「棒を振らせれば名指揮者だが、それ以外のことはまったく子供のよう」と書いています。
・・・もしかしてヴィエラ先生ですか?(ミルヒーというより、ヴィエラ先生みたいだな)
フランスのオケとドイツのオケの比較をしているところで、フランスのオケを評した部分を読むと、もうマルレ・オケの顔ぶれが思い浮かぶし、指揮者コンクールのくだりは、千秋がプラティニ国際を受けていた時のことを思い出すし、なんか、いいですよぉ、この本。
実は、この本は昭和37年に出版された古い本なのですが、新潮文庫に収録されたのが昭和55年で、私は多分、その直後にこの本を読んでいると思います。
それから何度も読み返して、大好きな1冊として大切にしていたのですが、引越しで処分してしまったようで手元に見当たらなくて、今日、改めて買ってみました。
「世界のシンイチ・チアキ」を目指して、千秋にはひたすら音楽をきわめてほしいけれど、のだめちゃんの天賦の才に嫉妬したり、痛い目にあって涙したり、もういっぱい頭ぶって、へこんで、それでも立ち上がって・・・その先に、「ゴールデンペア」なふたりが見られたら、もう言うことナシです。
さて、久しぶりに小澤さんの本、ゆっくり読もうかな。
そういえば、確か、小澤さんのお嬢さんの書いた本もうちにあったな・・・。
追記
ウェブpatiで「小澤氏の最初の奥様はピアニスト」とコメントを頂いて、もう少し小澤さんについて調べてみました。
(元夫人のピアニスト、と聞いて、ああ、江戸京子さんだ!とすぐに名前は思い浮かんだので、ちょっと検索してみました)
江戸さんはフランスのコンヴァトに留学してたんですよね。
のだめちゃんと違うのは、江戸さんは超お嬢様だということ。立場的にはむしろ千秋センパイの実家、三善家のような感じ?
あと、小澤氏とN響の確執、という事件もあったんですね。
N響と対立して、オケメンバーにボイコットくらって、演奏会が中止されたそうで、次に小澤さんがN響を振ったのはそれから32年後だったそうな。
若い頃の小澤さんってもしかして、千秋なみのオレ様キャラだったんでしょうか???
義弟(超クラオタ)が小澤さんのファンなので、こんどいろいろ聞いてみよう。
彼は、「レコード芸術」というクラシック専門誌で「のだめ」が紹介されていたことを、マンガオタクの妻(私の妹)に告げたところ、折り良く(というか、折り悪く、というか?)、私が貸した「のだめ」全巻が妹の手元にあって、ついつい全巻読破。
飽き足らずに自分で買い揃え、さらに二ノ宮さんの別の作品まで(音楽とは関係ない「グリーン」全4巻)まで買ってしまった、という過去を持つ。
彼と「小澤・千秋比較論」を語るのはなかなかおもしろいかもしれない。
しかし、こうして書いてみると、私の身内ってオタクばっかやん・・・。